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ベトナム縦断1,800キロバイク旅行の情報をまとめてみた

あっという間に4月になってしまいましたが、、 去年の12月から今年1月にかけて断行した、ベトナム縦断旅行のレポートがようやくまとまりました。 旅行の工程から起きたできごとをデータ化しています。
旅の思い出のまとめですが、これからベトナム縦断したい、しようという方々の参考情報にもなればなぁと。

ことの始まり

2013年は20代最後の年になるので、何かあっと驚くような、今まで体験したことのない体験をしたいと考えていました。 そんな中、「水曜どうでしょう」のベトナム縦断企画を見て触発されて思いつきで、ダメ元で誘ってみた社の先輩と弊社代表が 予想以上に乗ってきてくれた事が契機となり、企画が着々と進行していき、決行に至りました。


撮影写真まとめ

出発から到着まで写真を撮影したのでFlickrにアップしました。

www.flickr.com


旅行情報

旅行の詳細情報です。

メンバー

  • 弊社代表K(40代)
  • 弊社社員M(30代)
  • kgsi(20代)

旅行期間

2013/12/26(ハノイ着)〜2014/1/7(東京着)

  • 初日はハノイへの到着が23:00だったため、準備もせずそのまま宿泊。翌日の午前にバイクの購入準備をしていただいた某会社にご挨拶に伺い、午後からバイク屋でバイクを受領してセットアップ。最終的に12/27の15:30にハノイを出発
  • 帰りのホーチミンからハノイへの帰路は、国内線の飛行機を利用

走行期間

2013/12/27 15:00(ハノイ発)〜2014/1/5 17:00(ホーチミン着)

総走行距離

1,781km

  • GoogleMap上で走行距離を合算
  • 少々迷った距離も含めると1,800kmを超える


ルート

当初7〜8日で走破する工程を想定していました。
しかし下記で書いている通り、2日目にしてアクシデントが発生したため、当初予定していた工程を変更して10日かけて走る日程に変更しました。GoogleMap上に走行ルートを記載しています。

GoogleMapで見る


各種詳細(日時 / 出発終点 / 走行時間 / 距離 / 給油回数)

日程 出発地 (出発時間) 到着地 (到着時間) 走行時間 走行距離 給油回数
12/27(1日目) ハノイ (15:30) タインホア(23:30) 8時間 156km 1回
12/28(2日目) タインホア (10:00) ハティン(20:30) 10時間30分 194km 2回
12/29(3日目) ハティン(9:50) ドンホイ(15:30) 5時間40分 147km 2回
12/30(4日目) ドンホイ(9:30) フエ(16:00) 6時間30分 170km 1回
12/31(5日目) フエ(10:15) ホイヤン(16:15) 6時間 134km 2回
1/1(6日目) ホイヤン(10:45) クアンガイ(15:15) 4時間30分 124km 0回
1/2(7日目) クアンガイ(8:45) クイニョン(15:15) 6時間30分 174km 2回
1/3(8日目) クイニョン(8:35) ニャチャン(16:00) 7時間25分 223km 1回
1/4(9日目) ニャチャン(8:00) ファンティエット(15:45) 7時間45分 258km 2回
1/5(10日目) ファンティエット(7:45) ホーチミン(17:00) 9時間15分 200km 2回

※給油費用:1回平均70000〜100000ドン(350円から500円)


宿泊ホテル一覧

日程 宿泊地 宿泊ホテル 評価(5段階評価)
12/27(1日目) タインホア サオマイホテル ★★★☆☆
12/28(2日目) ハティン ホワイトパレスホテル ★☆☆☆☆
12/29(3日目) ドンホイ サイゴン クアンビンホテル ★★★★☆
12/30(4日目) フエ フン ザン ホテル リゾート & スパ ★★★★☆
12/31(5日目) ホイヤン ホイアンパシフィックホテル ★★★★☆
1/1(6日目) クアンガイ セントラルホテル ★★☆☆☆
1/2(7日目) クイニョン サイゴン クイ ニョン ホテル ★★★☆☆
1/3(8日目) ニャチャン ムオン タン ナ トラン ホテル ★★★★☆
1/4(9日目) ファンティエット ザ パームス パン ティエト ★★★☆☆
1/5(10日目) ホーチミン ホテル マジェスティック サイゴン ★★★★★

ホーチミンのホテル以外はどこもお湯の量が少なく、湯船がはれなかった。


装備

バイク

  • メーカー: ヤマハ(ベトナム製)
  • モデル: Nouvo, 2007 year version
  • 購入価格:約7700000ドン(約37,000円 3台同時購入価格)

※購入あたっては、現地某IT企業の協力により、渡航の2週間前にリサーチしていただき、12/27出発当日に迷うことなく購入できました。ありがとうございました!
※走行後の売却金額は日本円にして1台約5,000円。

事前準備した装備

以前記述した記事を参照。
Webデザイナーがベトナム縦断することになりました(準備編) - aircolor memolog


アクシデント

長距離の旅、加えて道路事情の悪さとベトナム特有の荒っぽい運転事情により、アクシデントが多発しました。 ここではベトナム旅行中に起きた事故、紛失、故障をまとめています。

事故

  • 砂利道で対向車への対応が間に合わず、急ブレーキ、スリップしてそのまま横転

    • 被害者:Y
    • 日時:2日目後半(16時頃)
    • ダメージ:打ち身、打撲、擦り傷(ダメージ中)、サイドミラーの破損
    • 原因:対向車の反応が遅く、判断が遅れたため。スピードを出していたのも大きな原因
    • その後:応急処置をした後は走行スピードを抑え、陣形を変更
  • 夜間走行中、みちなりに配置しているポールに気付かず、激突横転

    • 被害者:kgsi(自分)
    • 日時:2日目後半(19時頃)
    • ダメージ:軽い打ち身と擦り傷(ダメージ小)
    • 原因:搭乗しているバイクのフロントライトが故障しており、夜間走行するための光源が極端に不足していたため。(登山用ヘッドライトを追加しても足らず)ライトが点かないにもかかわらず、先頭を走っていたことも大きな原因
    • その後:先頭を交代して最後方に陣形を変更
  • 直線に伸びる道路を走行中、砂利エリアに入って車線変更を行う際にスリップ、横転

    • 被害者:Y
    • 日時:最終日中盤(12時頃)
    • ダメージ:打ち身と打撲(ダメージ中)、サイドミラー全損
    • 原因:2日目の横転で手が動かしにくく、ハンドル操作がまだおぼつかない状態だったため
    • その後:止血後、近くの病院で傷を縫合。その後は走行スピードを抑える

故障

  • バッテリープラグの接触不良

    • 日時:1日目(19時頃)
    • 被害者:Y
    • 原因:買ったバイクの整備が甘く、初日にバッテリープラグが抜ける
    • 対応:近所のバイク屋に頼み込み、プラグのみ整備してもらう
    • 費用:50000ドン(約250円)
  • パンク(1回目)

    • 日時:3日目(10時頃)
    • 被害者:kgsi
    • 原因:ポールに激突した際にパンクしたと思われるが詳細は不明
    • 対応:近所のバイク屋まで運転し、修理してもらう
    • 費用:20000ドン(約100円)
  • パンク(2回目)

    • 日時:最終日ゴール後(19時頃)
    • 被害者:kgsi
    • 原因:不明
    • 対応:ゴールしたあとに発生。
      バイク売却のためにバイク屋を探してホーチミン市走行中に発覚、そのまま帰投。 ※修理せずに売却
    • 費用:ーー(未修理)


その他特記事項

旅行に際して気がついた点をまとめています。

  • 国道1号線を走行していたが、無茶な追い抜きが日常茶飯事。対向車線から車が来るのにもかかわらず、平気で追い抜きをする。
  • 長距離走行の高速バスなどが特に危険。とにかくせっかちで追い越しを無理やりする傾向あり。
  • 夜間走行はダメ絶対。都市部はともかく、地方エリアは街灯が殆ど無く、非常に危険。
  • 信号や横断歩道は市街地以外はほとんどない。
  • ハノイからダナンまでは気温が低く、バイクでの走行は特に寒く感じた。ダナン以降は温暖のため、服装の変更が必要。
  • バイク修理屋はそこら中にあるため、パンク修理キットのなどの修理道具はほとんど必要なかった。
  • ガソリンスタンドは至るところにあるため、給油の心配は無用だった。
  • ハノイで買ったバイクをホーチミンで売るのは正規ルートでは不可能。 地域ごとに車体登録が違うらしく、統一されてない模様。
  • 旅行者が怪我をして入院した場合、2回までは治療費用がかからない、らしい。社会主義国だからなのか。


旅先で利用したアプリなど

ベトナム縦断1800キロの旅で役立ったアプリ、ツールまとめ - aircolor memolog


走り終えてみたまとめ

以上、長々と書いてみましたが、情報をとにかくまとめました。 今回の旅は今まで自分が体験した旅の中で最高に危険で刺激的な旅でした。 英語も全く通じない地域でどうしたら伝わるか、どうやったらクリアできるのかの試行錯誤、 危機意識の持ち方、スケジュールの組み方、予期しないことへの対処...など、 日本の普段の生活ではまず考えないような出来事が満載でした。

ベトナムに限らず、こういった旅は島国意識を変える意味で、世界を知る意味でも、とてもよい経験になると思います。 興味のある方はぜひトライしてみてください!

次はインドか、タイ縦断をしてみたいですね(笑